重症心身障がい児の研修に参加しました。

このような研修は県内ではなかなかありませんので、
東京まで行ってもらいました。
復命報告を読み、講師のレジメに目を通した感想を述べます。
私たちが関わらせていただく重症心身障がい児の多くは、
自分で体を動かすことが難しく、自分の思いを伝えることも難しいのです。
つまり、このような姿勢がいいと思っても、自分でその姿勢を
とることが難しく、このような姿勢は痛い、つらい、と感じても、
それを訴えることが難しいのです。

こうした状態が何年も続くと、体のあちこちが変形し、脱臼や側わんが
生じたり、痰がたまりやすくなって肺炎をおこしやすくなります。
便秘や床ずれにもなりやすくなります。何より、姿勢によって
外とのコミュニケーションが阻害されたり、自らも反応を出す
意欲が減じてしまいます。

このように、障がいがあることで、さらにいろんな不都合が
心身に起こることを「二次障がい」といいます。
では、だれが悪いのか?
子どもやご家族が悪いわけではありません。
まわりで関わる人たちが、しっかりした視点をもって
継続的にケアに関わるしかないのです。

私たちは、そこをよくよく理解したうえで関わらないと、
寝かせきり、二次障がいの進んだ子どもを増やしていく
ことにもなりかねません。仰向き、横向き、うつぶせ、そして
座位、それぞれに利点と気をつけなければならないところがあります。
子どもの声やサインに耳をすませ、しっかりと関わり、よりよい
環境をつくったり、よい刺激を与え、よい反応が得られるように
していかねばという思いを新たにしました。
土曜日のうりずんの営業を休むのはご利用者に迷惑がかかる上に、
経営面でも影響がないとはいえません(笑)が、
その後のスタッフの会話からも、そのいい影響が感じられました。

研修に参加してもらってよかったと心から思いました。
うりずんスタッフのみなさん、お疲れ様でした。
2月の沖縄、やっぱり天候不順でしたが、最終日にすこしだけ晴れ間が見えました!