2012年02月09日

自分で体を動かすことが難しい子どもたち 二次障がいを防ごう!

このたび、うりずんのスタッフ全員が、眞渕敏さん(理学療法士)の
重症心身障がい児の研修に参加しました。手(パー)

このような研修は県内ではなかなかありませんので、
東京まで行ってもらいました。

復命報告を読み、講師のレジメに目を通した感想を述べます。


私たちが関わらせていただく重症心身障がい児の多くは、
自分で体を動かすことが難しく、自分の思いを伝えることも難しいのです。

つまり、このような姿勢がいいと思っても、自分でその姿勢を
とることが難しく、このような姿勢は痛い、つらい、と感じても、
それを訴えることが難しいのです。ふらふら

こうした状態が何年も続くと、体のあちこちが変形し、脱臼や側わんが
生じたり、痰がたまりやすくなって肺炎をおこしやすくなります。
便秘や床ずれにもなりやすくなります。何より、姿勢によって
外とのコミュニケーションが阻害されたり、自らも反応を出す
意欲が減じてしまいます。バッド(下向き矢印)


このように、障がいがあることで、さらにいろんな不都合が
心身に起こることを「二次障がい」といいます。


では、だれが悪いのか?


子どもやご家族が悪いわけではありません。
まわりで関わる人たちが、しっかりした視点をもって
継続的にケアに関わるしかないのです。手(グー)

私たちは、そこをよくよく理解したうえで関わらないと、
寝かせきり、二次障がいの進んだ子どもを増やしていく
ことにもなりかねません。仰向き、横向き、うつぶせ、そして
座位、それぞれに利点と気をつけなければならないところがあります。


子どもの声やサインに耳をすませ、しっかりと関わり、よりよい
環境をつくったり、よい刺激を与え、よい反応が得られるように
していかねばという思いを新たにしました。


土曜日のうりずんの営業を休むのはご利用者に迷惑がかかる上に、
経営面でも影響がないとはいえません(笑)が、
その後のスタッフの会話からも、そのいい影響が感じられました。わーい(嬉しい顔)

研修に参加してもらってよかったと心から思いました。
うりずんスタッフのみなさん、お疲れ様でした。

posted by 管理人 at 14:45 | Comment(2) | 子どもの地域ケア
この記事へのコメント
さすがうりずん!

2月の沖縄、やっぱり天候不順でしたが、最終日にすこしだけ晴れ間が見えました!
Posted by daisaku at 2012年02月20日 20:07
daisakuさん、コメントありがとうございました。自分も福祉用具、認知症、そして緩和ケアなど関心のある分野を勉強するときはいろんなところへ行き、学んできました。座学よりも、そこへ行き、目の前で聞き、さわり、感じる、ということは大切ですね。沖縄お疲れ様でした。
Posted by 管理人 at 2012年02月20日 22:58
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