
鹿児島で日本在宅医学会があったので1泊2日で出かけた。といっても、この時期はインフルエンザがまだ流行っていて休診にすることはできないので、外来を早めに切り上げて1430のJALに乗って

現地に着いたのが17時過ぎ。滞在時間は24時間くらいと短かったが、学会では刺激のある話を聴き、全国の皆さんと語り合った。
薩摩といえば、芋焼酎や桜島など名物はいろいろあるが、やはり食べ物

。
「六白」という言葉をご存知だろうか。薩摩の黒豚を表現する言葉なのである。薩摩の名物のひとつ、黒豚は胴体は真っ黒だが、手と足の先が白い。あと2か所黒いところがある。それが、鼻筋と尻尾である。草原で放し飼いになっている黒豚の写真をお店でみたが、かわいいことはかわいい

。だが今回はその肉をいただいてしまうので、申し訳ない(でもいただく!)。
実は、今回の鹿児島滞在では黒豚を食べるタイミングは1回しかなかった。1日目の夜は懇親会。ここでは黒豚はでなかった!
2食目は、ホテルの簡単な朝ごはん(ご飯と味噌汁)。もちろんここでも出なかった。残るは2日目の昼しかない。長崎ドクターネットの白髭さんの話を聴いたあと会場を出る。
黒福多(くろぶた・そのまんまの店名や

)という店に入る。メニュー表をみてしばし考える。うーん。カウンターで店のお姉さんにおずおずとたずねる。「あのう、黒豚をいただきに来たのですが、豚しゃぶととんかつと、どちらにしようか迷っているんです」と相談すると、そのお姉さんは「私なら両方食べますよ」と笑顔で答えた

。そのひと声で、私は豚しゃぶセットととんかつ単品を頼んでしまった。豚肉は、良質のたんぱく質とビタミンBが豊富。薩摩の黒豚を堪能したのは言うまでもない。ごちそうさまでした。
もうひとつ、揚げたてのさつま揚げ(現地では
つけ揚げというらしい)はぜひ食べたほうがいいと言われていたので、揚立屋という専門店に立ち寄る(そのまんまや

)。鹿児島ではお店の名前にあまり工夫をしないのだろうか。そのお店は、天文館という繁華街にあって、販売と発送もやっているが、さつま揚げを好きなだけその場で揚げてもらえるのだ。黒豚の次に立ち寄ったので、控えめに2枚頼むがやっとだったが、枝豆とレンコンがはいったアツアツのさつま揚げをほお張った。うーん、これはうまい! 揚げたてのさつま揚げは、なかなか食べられないので、こんど来るときは、食後に来るのはよそう。
鹿児島のよく晴れた空に、噴煙をあげる桜島がきれいだった