以下旅の日記
寝台特急北斗星

通路から4段の階段を上ると左右に腰をかがめて入るくらいのドアがある。その左が私の部屋である。B寝台は個室といっても上下2段の部屋になっていて天井は低いのである。狭いながらもベッド、テーブル、BGM、鏡などがあるが洗面、電源などはない。
天井は車両の屋根のカーブそのままの曲面で、低いため直立できない。しかし、窓がいい、ちょうど窓を頭にベッドに寝ると、夜は星空、昼はあおぞらが楽しめる。
食堂車は宇都宮駅から乗ると予約での夕食はできないので、駅で買った弁当を食べる。今夜は往診に出動しなくていいので、安心してサントリープレミアムを飲む。
一路北に向かう列車にゆられながら持ってきた本を読む。本を置いて、窓の外に眼をやる。窓はカーブして天井の一部も屋根となっているため、枕を窓際まで移動して寝ると真上の夜空まで見えるのだ。カシオペア座や天の川がきれいだ。北斗七星はこの位置からはみえなかった。
仙台、一ノ関、そのあたりまで覚えている。夜空をみながらいつしか眠りに落ちる。