2014年9月10日から16日までの1週間、私はハンガリーと少しだけウイーンの旅をしてきました。多くの方に助けられてやっと実現したものです。
「冥土の土産」というくらいの気持ちで計画しましたが、休みをとる大切さを実感しましたので、生きていればまた行きたいと思います。
これは、私的な旅の記録です。お目通しいただければ幸いです。
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1.なぜハンガリーだったのか
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大学時代にずいぶんと行き来をしてお世話になったKさんご夫妻が、退職後の暮らしの場所として選んだのがハンガリーでした。物価が安く暮らしやすく、ワインがおいしい、などいろんな理由があったのだろうと思いますが、2001年頃にKさんは日本の自宅を売り、ブダペスト近郊のCsomor(チョムル)市に家を購入して移住されたのです。
Kさんからは、手紙やメールで「いいところだから」と、何度かお誘いを受けていたのですが、2002年に在宅医療を主とする開業をしてしまい、そんなに休めるものでもないのであきらめていました。
ちなみに私が社会人になってから海外へでかけたのは、1985年の新婚旅行の時と、NYテロ事件に遭遇した2001年9月のアメリカ東海岸ホスピスツアーの2回でしたが、かすかな希望を抱いてパスポートは更新していました。
ある日、Kさんから、「そろそろ日本に帰国するから、来るなら今のうち」という連絡が届きました。ハンガリーがどんなところかも知らないのに、「行くなら今だ!」とハンガリー行きを決意しました。
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2.1週間の休みを確保する
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それから、準備にとりかかりました。今の自分の仕事を考えると1週間の休みが限界だったので、どのタイミングがいいか考えました。月、火、木、土の週4日の外来には迷惑をかけたくないこと、気候がよく風邪が流行しない時期ということで9月を選び、月曜日が祝日の週を含む、9月10日から16日までとしました。水曜日が休診日なので、8日間の休みを確保しましたが、最後の17日は時差ボケ解消と仕事前の準備のための予備日としました。
この間の外来は、自治医大地域医療学のU先生とI先生にお願いすることができました。在宅医療も定期訪問は前後に調整し、連携診療所の先生方に留守をお願いしました。こうして、休みを確保することができました。妻は新婚旅行以来の海外旅行、子どものうち2人が 1週間の休みをとって一緒に同行してくれることになりました。
ハンガリー紀行続き